SpacesからMission Controlへ移行する

Mac OS X 10.6 Snow Leopard から搭載された、作業スペース単位での仮想デスクトップ機能だった Spaces が OS X 10.7 Lion になって Exposé と統合し Mission Control という名称になったのだけど、スペースを手動で並べ替えることができなかったりと使用感を前バージョンから引き継ぐとあまり勝手が良くない。

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そこでしばし模索してみた結果、トラックパッドのジェスチャーと併せて次のような設定にした。

  1. まず「システム環境設定>トラックパッド」から、「ポイントとクリック」で3本指ドラッグのチェックを入れる。
  2. そうすると、「その他のジェスチャ」で「フルスクリーンアプリケーション間をスワイプ」や「Mission Control」、「アプリケーション Exposé」といった、初期設定が3本指になっているものが4本指に自動的に設定される。(3本指ドラッグはあまり使わないのだろうけど、混乱を防ぐためにそれぞれ指の本数、特に4本指による動作を固定化した。)
  3. 次に、「システム環境設定> Mission Control」から、「最新の使用状況に基づいて操作スペースを自動的に並べ替える」と「アプリケーションの切り替えで、アプリケーションウィンドウが開いている操作スペースに移動」の両方にチェックを入れる。(先頭にあるダッシュボードについてはお好みで、ということになるけど新機能ということもあるしジェスチャで簡単に呼び出せるのでチェックを入れておいた。)
  4. 最後に、Mail や iCal、iTunes といった常用しつつフルスクリーンに対応しているアプリケーションをフルスクリーンにして起動しておく。

これで Dashboard の右隣にあるデスクトップ操作スペース(後述するけれども、複数のアプリケーションを持つ「作業スペース」とは呼ばないことに注意!)をフルスクリーンに対応していないアプリケーションを置いたり基本的に使う場所とし、左手で「コマンド+タブ」というアプリケーション・スイッチャーのキーボード・ショートカットを使うと、右手でトラックパッドの4本指による操作スペースの移動がほぼ一回だけの左右スワイプ操作で済んでしまうことになる。

またフルスクリーンアプリが配置されているスペースは無視されるのだけど、その雑務的に使う「デスクトップ(数字)」と表示されている部分は、従来の Spaces にもあった「コントロール+(数字)」のキーボード・ショートカットが有効だ。

これは単に考え方というか捉え方の問題になるのだけど、実は Mission Control という名称は iOS のホームボタンのダブルタップで使う、アプリケーション・スイッチと同じ概念で接すると分かりやすいのだと思う。上述したように 10.6 時代の Spaces は、複数のアプリケーションをある一つの仮想デスクトップにまとめて置く「作業」という意味合いがあったのだろうけど、1つのアプリを1つの画面にフルスクリーンで配置し必要に応じて移動する「操作」という意味で捉えるとより円滑にこの Lion の新機能に移行できると思う。

それでも問題も幾つかあって、iPhoto をフルスクリーンにして違う操作スペースで作業している時に iOS 機器を接続するとその操作スペースに割り込んで固まってしまうことや、今後ウェブアプリを常用/常駐させる機会が増えてくることが予想されるのだけど、そうすると Safari ブラウザをフルスクリーンにして操作スペースを作ると手順3にある「アプリケーションの切り替えで、アプリケーションウィンドウが開いている操作スペースに移動」設定が有効にならない。前者は単にバグだとしても、後者は Safari ブラウザにフルスクリーン機能は不要なんじゃないかなあ、と思ったり、Apple が今後どう折り合いを付けてくるのか、どのような使い方を提唱してくるのか、(さほど期待はしないけどw)楽しみでもある。

更新(7月28日):手順2で書いていたあまり使わないだろうなあと思っていた3本指のドラッグなんだけど、「その他のジェスチャ」トラックパッド環境設定で初期値では2本指になっている「ページ間をスワイプ」を3本指に割り当てると Reeder のジェスチャ機能が復活した。もちろん3本指のドラッグは自動的に外れるし、Safari や iCal で見受けられる2本指の戻る/進むアニメーションも良い感じだったんだけど Reeder のジェスチャや iPhoto の戻る/進む操作を含めて Snow Leopard 時代に近いジェスチャ操作感が戻り、最終的にはこのような設定になった。めでたしめでたし。

更新1(7月29日):更にこんな問題を発見。開発者向けには既に 10.7.2 まで配布されているので次のアップデートでは直ってると期待してバグ報告はしなかった。

投稿者: hkitago

個人事業主でウェブと iOS, Android アプリの開発者で一児の父親。JavaScript, ActionScript, AppleScript, PHP, SQL, ObjC, Swift, Java の読書実行試験運用管理を生業とし、Bind, Postfix, Apache を MacOS で使い、エディタは Vi, mi, Kod, Smultron, TextWrangler を経て Coda, Xcode, Android Studio といった IDE と CotEditor を重用しています。