4年に1度のサッカーの祭典が迫って来たところで恒例のカレンダーファイルを作成し共有したいと思います。技術的な要件としては次の3つになります。
- 日本語表記にする
- DropBox を使って照会カレンダーの形式で共有する
- スマホの2大 OS とデスクトップでの表示に対応する
(技術的な事はどうでも良いのでカレンダーファイルを入手したい方はこちらからどうぞ。)
- 日本語表記にする
まず ICS ファイルを作成するのですが、英語やロシア語などの表記を使ったカレンダーファイルは既に幾つか存在しているのでそれを利用します。今回は Fixture が提供しているものを利用しました。一旦カレンダーアプリに読み込んだ後、ファイルメニュー>書き出す>書き出すを選び、書き出した ICS ファイルをテキストエディタで開き、日本語に書き換えます。国名やスタジアム名、対戦ラウンド名やグループ節などは一括置換してグループ組名のアルファベットを追加しました。
更新:詳細にスタジアムの所在地名と放送テレビ局名を追加し、決勝トーナメント以降の「未定」となっていた対戦国名に試合 ID を利用した表記にしました。
- DropBox を使って照会カレンダーの形式で共有する
決勝トーナメント以降の未定となっている対戦国名を更新するためにダウンロード形式では無く照会カレンダーとして共有します。コストを掛けない保存先として DropBox を選択しましたが、ここで一つ罠がありました。
DropBox でファイルを共有した時にデフォルトで付与される dl 引数は 0 なのですが、これを 1 にすることによって解決しました。
http://hkitago.tumblr.com/post/173940229306 また DropBox の共有リンクアドレスはファイル名が変わらない限り普遍だと言う事で、更新が必要な照会カレンダーファイルを配置する条件に合致しています。
- スマホの2大 OS とデスクトップでの表示に対応する
具体的には、Apple の MacOS と iOS のカレンダーアプリ、Google カレンダーのウェブアプリ版と Android のカレンダーアプリになり、デスクトップとスマホで同期できるようにします。実はここにも一つトリックがあって、アドレス文字列をクリップボードにコピーした後にカレンダーアプリのコマンドを使って照会(追加)する場合と、ハイパーリンクを使ってカレンダーアプリを起動し照会(追加)する場合で方法が異なります。参考まで、Apple では「照会 (Subscribe)」、 Google では「追加 (Add by URL)」)と言うコマンド名称になっています。
最初に、アドレスをクリップボードにコピーしてカレンダーアプリから直接追加する場合、MacOS/iOS 共に
https://
とwebcal://
のどちらのスキームを使う事が許されていますが、Google カレンダーではwebcal://
のみ使う事ができます。https://
のアドレスを使うと一見読み込みに成功したように見えますが内容を表示する事ができません。また、iOS でwebcal://
を使うと SSL オプションが外れた状態になるので気になる方はhttps://
を使うと良いと思います(MacOS のカレンダーアプリには SSL オプションがありません謎)。次に、ウェブ上にあるハイパーリンクを踏んでカレンダーアプリを起動して照会(追加)する場合、MacOS/iOS では
href="https://…
とすると ICS ファイルがダウンロードされ照会カレンダーの扱いになりませんのでhref="webcal://…
を使う必要があります。この場合も先述した通り SSL オプションはオフのままなのでご注意ください。そして Google カレンダーへ遷移し追加する場合は、href="https://www.google.com/calendar/render?cid=webcal://…
と記述する必要があります。
と言う訳で長々と書きましたが、リンク先はこちらになります。
- Apple 用
- FIFA World Cup 2018 照会カレンダー日本語版
- Google 用
- FIFA World Cup 2018 照会カレンダー日本語版
それぞれのカレンダーアプリから直接照会(追加)する場合は、このアドレスをコピーしてお使いください。
最後に注意点としては、iOS で照会すると MacOS へ同期する事ができないので両端末で同期する場合は MacOS で照会し場所を iCloud にする事と、Android のカレンダーアプリはデフォルトで同期がオフになっている事があります。それでは楽しいW杯ライフを!