ローカルスナップショットの復元に失敗


ノート型で容量の小さいSSDで単一のディスクにゴリゴリデータを配置するような使い方をされる一部の利用者からは敬遠されがちなローカルスナップショット機能ですが、前回やったようなシステムを書き換えるような作業で失敗した際に素早く復帰ができるのでとても重宝します。ところがCatalinaへ更新後にこのローカルスナップショットの復元機能を確認がてら試してみたところ、今まで見たことのないエラーを出力して失敗しました。

ローカルスナップショットのロールバック中にエラーが起きました。
システムが不安定になっている可能性があります。

日本語で検索してももちろん何もヒットせず、復元画面の先頭まで戻り英語表示にして “An error occurred while rolling back the local snapshot. The system may be in an inconsistent state.” の文面で検索しても該当するものがありません。

この時点でまず疑われるのが前回当てたパッチによるものですが、SSD自体の問題も考えられるので、一旦再起動後にTime Macineバックアップをして、再度リカバリーモードへ戻り、ディスクユーティリティで初期化後にクリーンインストールをし、復元せずtmutil snapshotコマンドでローカルスナップショットを作って復元してみたところ問題がなく、次にSidecarCorePatchを当ててから同様にローカルスナップショット作成〜復元の手順を踏んだのですが、いずれも全く問題がありませんでした。

仕方がないのでこのまま移行アシスタントを使って先のバックアップから復帰し、三度目のローカルスナップショット作成と復元を試しましたが問題を再現することができませんでした。

この結果として、上書きで更新したことが原因ではないかという懸念が強まりました。問題が解消されたことに加え、流石にOSをダウングレードして検証するのは時間が惜しいため実行しませんでしたが、もしローカルスナップショットを利用している(且つ上書きによる更新をされた)場合は一度復元が機能するかどうか確認されると良いかと思います。

問題なさそうに動作していたシステム自体に問題があるのか、6つあったスナップショットのデータに問題があったのか分からないのが少し気持ち悪いところがありますが、ここから得られる教訓としては、システムは作業データと分離して可能な限り小さくしておくことと、メジャーアップデートはクリーンインストールで、ということになるでしょうか。