MBP2012のWindows10でeGPUを使う(運用編)

前回Windows10のテストモードによる起動でMacBook Pro 2012にeGPUを認識させるところまで成功したところ、PCゲーム専用機とすると近年流行りのシューティングゲームなどに採用されているアンチチートソフトウェアに引っ掛かり使うことができないという問題に直面しました。そこで通常起動によるeGPU認識方法を模索することになったのですが、資料検索が面倒になったので、RedditやeGPU.ioを探っているとメールサポートに信頼があると言われているDIY eGPU Setup 1.35を購入しeGPUの専門家だという作者に相談しながら進めることにしました。

当然Setup 1.35がどんな挙動を取るのか興味もあり、eGPU.ioの議論内ではSetup 1.35ソフトウェアはマスターブートレコード(MBR)を使ったレガシー(BIOS)モードのみ対応しているということだったので、Catalinaのディスクユーティリティーを使ってBOOTCAMPパーティションをDMGにして復元できるようにし(DDコマンドでバックアップを作ると時間が掛かるので、必要な時に別機でIMGに変換する手法を取っています)再び公式のやり方に沿ってBOOTCAMPアシスタントを使いパーティションを切り進めていく方法でWindows10のインストールを行い、PayPal支払後の自動送信メールに記述されていた手順で進めていったところ、次のような内容で起動の段階で失敗しました。

サポートに伺ってみるとMBP 15-inch GT650Mは別のやり方があると教えて頂き、起動まで到達したものの、この時点で認識しているはずのeGPUが(右上STATUS窓dGPU項目の下段に)表示されません。

再度サポートへ連絡してみると、起動判定用の作者自作ソフトウェアを頂いた結果、UEFI起動にする必要があるということが分かり、三度Catalina起動SDカードからインストールとディスクユーティリティーによるパーティション作成をやり直し、先に保存しておいたDMGから復元しました。実際のところSetup 1.35はUEFI起動でも動作したのですが、相変わらずeGPUを認識しなかったため、サポートへDSDTオーバーライドの手法(この方法を紹介しているのがこの作者さん)で成功していることを伝えると、こちらのソフトを使うことを勧められました。

ところがこのソフトウェアで起動を実行しても状況は変わらず、内容をよく読んでみると次のような更新記述がありました。

Appleが中古市場が賑わうことを懸念したのか、自社アーケードサービスを使ってほしいのか、エピックに恨みがあるのか分かりませんが対策をしてきたようで、automate-eGPU EFIが作る起動ディスク(USBメモリ)の階層を見てみると、”CLOVER”のディレクトリ名があったので直接こちらを使うことにしました。

Clover BootloaderはPKGインストーラもあるので導入自体は全く問題がなく、先ずは検証までUSBメモリへインストールし、先のDSDTオーバーライド作業でコンパイルしたDSDT.amlファイルを/EFI/CLOVER/ACPI/Windows/へコピーします。具体的な起動方法はeGPUを接続したまま、オプションキーによる起動で2つ表示されているEFI Bootのうち外部ディスクアイコンの方を選び、Clover Bootloaderの画面でWindowsのアイコン(Boot Microsoft EFI Boot from EFI)を選択します。もし起動時のUSBメモリが品雑だと思う場合は、ディスクユーティリティーで小さなパーティションを用意して代替するという方法があります。

最後に元々の要件は、中二病を発症しつつある子供がコンソール機を脱却してPCゲーに手を出すことでギャング仲間にマウントを取りたいということでしたが、気になるお値段はこんな感じになるのかと思います。

子供が自由に触れる計算機を持っているというのは教育上好ましいことかと思いますので、投資になるのか消費になるのか、PlayStationとXboxという2大コンソール機が刷新される前にせがまれる悩ましい親御さん達の参考になれば幸いです。

投稿者: hkitago

個人事業主でウェブと iOS, Android アプリの開発者で一児の父親。JavaScript, ActionScript, AppleScript, PHP, SQL, ObjC, Swift, Java の読書実行試験運用管理を生業とし、Bind, Postfix, Apache を MacOS で使い、エディタは Vi, mi, Kod, Smultron, TextWrangler を経て Coda, Xcode, Android Studio といった IDE と CotEditor を重用しています。