The Year Without Pants引用集


先に投稿したOKR本引用集は、過去表層的に伝わってきていたグーグル社のやり方、例えばクソッタレ社員をどうするかや20%ルールがどうやって成立したのか、業務中に卓球なんかの娯楽で過ごしている理由、更にはアップル社のカリスマ創業者の迷言ネタ元などがよく分かってかなり長くなってしまい、感想を全く書く余白(気力)がなくなってしまったのですが、類似の内容としてこちらの本の気になった部分を残しておこうと思います。当時の流行りでもあったブログをネタにした書籍でもあるのでOKR本同様に元記事に当たってみるのも良いかと思います。
Scott Berkun | Author and Speaker Scott Berkun

  • われわれは予測が苦手だ。いつの時代も世界はカオスで満たされているというのに、一般的には、未来は均一で一つしかないと推定されている。SF作家ウィリアム・ギブスンが書いた有名なことばがある「未来はここにある。ただ均等に分配されていないだけだ」
  • 世の中にありとあらゆる仕事があり、過去と未来のアイディアがくり返し循環されていることを考えれば、次に起きることを自信たっぷりで予言するのは愚か者だけだ。
  • シュナイダーとマレンウェッグは、法務、人事、ITまでも含めたサポート部門が、エンジニアリングやデザインなどのクリエイティブ部門の自主性を妨げないように力を尽くしてきた。そのことがもっとも強烈に反映されているのが、経営層もサポート部門と見なす態度である。同じ理由から、組織は可能な限りフラットに保たれている。シュナイダーは自分の哲学をこう表現する。
    ・優秀な人を雇う
    ・正しい優先順位をつける
    ・気が散るものを取り除く
    ・邪魔をしない
  • 仕事のなかでいちばんむずかしいのは自分の両耳のあいだで起きることと、自分と同僚のあいだで起きること
  • リーダーシップの要は抽象的思考とトレードオフだ。XはYより速いか。AはBより信頼できるか。このプログラミングはボブよりサリーの方が得意か。デザインについてさえ、ある進め方の得失評価(トレードオフ)が別の進め方と比べていいか悪いかを判断して、どちらかに賭けなければならない。多くのプログラマーにとって、こういう抽象的思考は煩わしい。確定していないところが嫌なのだ。物書きやデザイナーと同じく、彼らも正確な仕事に魅力を感じる。
  • メール狂、あるいはメール病と私が呼ぶ心理的障害では、受信者は波のように押し寄せるメールに圧倒され、自分の心を守るために一通も読まなくなってしまう。そこまで行かなくても、人々はメールをすばやく斜め読みし、さらにすばやく返事を書いて送る。酔っ払って目隠しされた被害妄想の男が、フル装填のAK47ライフルを撃ちまくるように。彼らが理解してないのは、できの悪いメールを大量に送れば、かならずできの悪いメールが大量に返ってくるということだーとりわけ相手が同じ病の主であるときには。かつて「もっと時間があれば、もっと短い手紙を書く」と言ったパスカルが現代の状況に立ち向かったとしたら、「もっと受信メールを注意深く読んだら、私の送るメールに来る返事はもっと少なくなる」と言うだろう。
  • ものの作り方を知っている人間は、つねに追加で作れることが分かっているから、縄張りの心配をしないのだ。抽象的な仕事をしている人ほど、往々にして会社をゼロサム・ゲームの場と見なし、生き残るため、昇進するために闘い、自分のものは守らなければならないと思う。
  • 実用主義が、社員のコミュニケーションのとり方の性質を変える。縄張り争いや、承認探しや、多くのみじめなメールのやりとりに共通するスタンドプレーはほとんど見られない。
  • 官僚主義は、人々の仕事が世の中に効果を及ぼさず、ルールや手続きに締めつけられているときに生まれる。
  • リーダーとしてうまくいっているサインは、成果のレベルが高いことと、打ち合わせが短いことだ。
  • マネジャーは往々にして打ち合わせでエゴを満足させる。長い打ち合わせは、たとえほかの全員にとって時間の無駄でも、つねに自分が注目の中心にいると感じさせてくれるのだ。

純粋な資本主義下の商売には職人と商人の最低二種類の職種が必要で、どちらも何かの物を媒介として他人と価値を交換することで成り立っていると思われるのですが、学習することによって仮に実際物が作れなかったとしてもその価値が分かるようになるということで、それを怠ると動物として本来備わっている直接人同士の縄張り争いが始まるということになりそうです。

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