未対応機種でSidecarを使う(パッチ導入編)


更新(2010-1-9): スクショ編集だけならパッチもペンも必要がなかったしブラックリストのマックでも使えたよ、という話「未対応機種でSidecarを使う(スクショ編集編)」を追加し、この投稿の題名を編集しました。

ソフトウェア開発をしているとデュアルディスプレイは必須環境なので、macOS 10.15 CatalinaのSidecarが発表された時に張り切ってiPad mini 5を購入しましたが、最新のXcodeを使うためだけに置換した開発機が対応していないという事態が発覚しました。

状況として以前あったNight Shift機能と同じ問題だろうと思いおググりなさると、やはりソフトウェア的に解決しようとしている方がいました。

どうやらベータ7まではdefaults writeコマンドを使って設定ファイルを書き換えるだけだったそうですが、その後パッチスクリプト公開している開発者がいて今回はGM版だったのでそちらを使ってみることにしました。

具体的な処理はクローンして実行するだけなので割愛しますが、一つ目の既知の問題にあるパーミッションエラーOoops! Something went wrong: Errorを出力したので、コメントにある解決方法sudo mount -uw /; killall Finderで上手くいきました。

この結果、残念ながら「その他のエラーが発生しました(32002)。」というエラー内容を表示し無線では使えなかったのですが、環境によって異なるかもしれません。またNight Shiftの時と同様に、恐らくOS更新毎にパッチを当て直す必要があるのかと思います。本機能自体の不満点としては、iPadの表示が横向きのみ(Sidecarディスプレイ環境設定に「回転」がない)のと、iPadの画面で操作するのにApple Pencilが必要になる(指のタップが使えない)ことですが、個人的な作業内容では受託開発時の仕様書や原稿を確認する程度なので、Appleの17インチCRTを並べていた時代から考えても便利になったものです。