BOOTCAMPのWin11でeGPUを使う


BOOTCAMP自体Windows11をサポートしていないそうなのですが、技術的にインストールすることは可能だろうと調べると3通りほどあることが分かりました。

  1. How To Install Windows 11 on Macs (Boot Camp) – eGPU.io
  2. BOOTCAMPにおすすめ、簡単Windows 11アップグレード法 | 気まぐれなももぽえむ
  3. Intel Mac Boot CampでWindows 11を動作させる – PCまなぶ

いずれもTPM回避が主な目的で、eGPUを使わない環境であればどの方法でも問題なくWin11を入れることができると思いますが、まず一つ目は、編集済みの appraiserres.dll をダウンロードし、レジストリエディタを使う方法で、インサイダープログラムで提供されるWin11を使うこともあって目を通した挙句に却下しました。

二つ目はダウンロードしたISOファイルを開き、別ディレクトリに複製したものを編集(appraiserres.dllを葬る)してインストールする方法で、簡単ということもあって試してみたのですが、Nvidia製グラボを使う場合に必要なEFIパーティションが上書きされてしまうという点でeGPU利用条件下では動かなくなり、結局Win10を再インストールする羽目になって(起動セキュリティユーティリティの設定を完全なセキュリティにすると上書きされないかも…という期待もありましたが)こちらも却下しました。

三つ目がUSBインストーラーを作成する方法で、今回このやり方を応用し上手く行ったので紹介します。

手順を動画で見るのはとても面倒くさい(テキスト版を見つけられなかった)のですが、作業の要点は、紹介されているようにRufusのイメージオプションでTPM回避しオプションキー押下による起動でUSBインストーラーを起動することになります。

応用した部分としては、セットアップのウィザードの途中で新規インストールを選択せず、元のWin10の内容を引き継ぐことで、動画の中で手こずっているBOOTCAMPのサポートファイルのダウンロードとインストールの作業を省略します。

追記10/6: データを引き継ぐ上書き更新を22H2でもやってみたところ、インストール完了後のNvidiaドライバのインストールに問題が発生したので、予めWindowsSupportをブートキャンプアシスタントでダウンロードして、新規インストールにしました。

手持ちの環境はi3版Mac miniの最低スペックモデルだったので途中でストレージの問題に当たりましたがTB接続のSSDを使って回避しました。

GPUのドライバーもそのまま利用することができましたが、デバイスマネージャーを確認するとPCIe Controller(x16)とHigh Definition Audio コントローラーが有効になっていたので無効にしました。また次の新しい設定を弄ってみるとコマ落ちと音飛びが発生したので、セーフモードDDUで入れ直しました。立体音響がいつの間にかオフになってしまうことが多いので右下タスクバーからの設定確認まで遷移の手数の多さは少し不満があります。

巷の噂ではWin11とeGPUの相性が良いということですが、正にその通りで起動毎に認識せず黒画面のまま待ち惚けという状況がほぼ無くなったように思います。それでもこの機種のPCゲーム用途寿命はすぐそこまで来てると思われるので、Thunderbolt端子のあるインテル NUCを漁り始めても良い頃かもしれません。

追記4/11: 電力食いのeGPU箱運用に際して、一風変わったスリープ問題を見つけたので注意、エクスプローラでもブラウザでも何でも良いので前面に立ち上げておくと環境設定通りのスリープ動作になります。(モニタのスリープはどんな状況でも無問題)

追記4/12: 特定のゲームだけ映像のみでコマ落ちする状況に遭遇したのでNVIDIAコントロールパネルを見るとそれらしい設定に辿り着いて解決しました。先述のスリープ問題もこの高パフォーマンス設定に関係がありそうな気もしますが定かではありません。